映画
ベトナム映画を見たのがベトナムに興味を持つきっかけでした。
もしベトナムを旅する予定があるのなら、映画を見てから行くことをおすすめします。
青いパパイヤの香り(1994年)
フランスとベトナムの共同制作。
監督 トラン・アン・ユン
主演 トラン・ヌー・イエン・ケー、ル・マン・サン
舞台は1951年のサイゴン。
10歳の少女ムイが資産家の家に奉公しに行くところから物語は始まる。
全てフランスのスタジオで撮影されたそうですが、南国の日差しもよく表されていて、50年代のサイゴンの風景を見ることができる。
逆にベトナム撮影だったら、この感じは出せなかったのかもしれない。
本当のベトナムではないけど、この映画がベトナムに興味を持つきっかけになりました。
シクロ(1996年)
フランス、香港、ベトナムの共同制作
監督 トラン・アン・ユン
主演 レ・ヴァン・ロック、トラン・ヌー・イエン・ケー
トニー・レオン
ホーチミンを舞台に両親を亡くし、祖父と二人の姉妹と一緒に暮らす貧しいシクロ乗りの少年の物語。貧しさと裏社会、ちょっと怖い映像あり。
発展著しいホーチミン市、街並みがどんどん変わっていく中で、あの頃のホーチミン市の風景が見られるところもおすすめ。
初めてホーチミン市を訪れたとき「わー、映画のシクロの世界だ!」って感動したことを思い出す。
夏至(2000年)
フランスとベトナムの共同制作
監督 トラン・アン・ユン
主演 トラン・ヌー・イエン・ケー、グエン・ニュー・クイン
レ・カイン、ゴー・クアン・ハイ
ハノイに住む中の良い三姉妹の物語。
とにかく映像が美しい、動く絵画という感じ。
色の組み合わせ方や小物使いなど細部にまでこだわっている感じがする。
ハロン湾やハノイ郊外の田舎の風景も美しい。
これ見るとハノイ方面に旅したくなる。
季節の中で(1999年)
アメリカ制作
監督 トニー・ブイ
主演 ゾーイ・ブイ、グエン・ゴック・ヒエップ
ハーヴェイ・カイテル、ドン・ズオン
シクロ乗りと売春婦、蓮の花売りの少女と詩人で蓮の花の沼の地主、
娘を探しに来た元米兵と物売りの男の子。
それぞれの物語が時々交差しながら、進んでいく。
民謡っぽいベトナムの歌もいいし、花売りの掛け声も好き。
インドシナ(1992年)
フランス制作
監督 レジス・バルニエ
主演 カトリーヌ・ドヌーヴ、ヴァンサン・ペレーズ
リン・ダン・ファン
1930年代、仏領インドシナ時代のベトナムが舞台。
親から受け継いだ広大なゴム農園を経営するインドシナ生まれのフランス人女性とその女性が養女にした王族の血を引く少女のとっても壮大な物語。
ベトナムの歴史的な出来事とともに物語が進むところも見ごたえがある。
ラマン(1992年)
イギリスとフランスの共同制作
監督 ジャン=ジャック・アノー
主演 ジェーン・マーチ、レオン・カーフェイ
1929年の仏領インドシナ時代のベトナムが舞台。
裕福な華僑の中国人青年と貧しいフランス人の少女が体の関係からだんだん恋に落ちていく物語。
マルグリット・デュラスの自伝的小説が原作。
1735km(2005年)
ベトナム制作
監督 グエン・ギエム・ダン・トゥアン
主演 ズオン・イエン・ゴック、
ホー・カイン・チン
ベトナム統一鉄道で乗り合わせた二人の男女がハノイからホーチミンに向かう道中で距離を縮めていくラブコメディ。主人公の二人の感じがいい。フエ、ホイアン、ニャチャンとベトナムの名所を巡ってくれるので、それだけでも楽しめる。
地球でいちばん幸せな場所(2007年)
アメリカとベトナムの共同制作
監督 ステファン・ゴーガー
主演 ファム・ティ・ハン、カット・リー
レー・テー・ルー
孤児のトゥイが叔父のもとから逃げ出し、都会に出て花売りの仕事に就く。CAのランと動物園で働くハイに出会い、幸せとは何かと考える。
とにかくトゥイがかわいい。10年くらい前はよくホーチミンの街中でトゥイみたいな花売りの少女を見かけたけど、最近は見かけなくなった。